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経年劣化や断線だけじゃない!?光ケーブルを襲う「虫」や「獣」

ネットや電話が急に繋がらなくなった時、疑うのは機器の故障や台風でしょうか。 実は自然豊かな山間部では、「虫」や「獣」が光ケーブルを切断してしまう事例が少なくありません。

今回は、意外な「犯人」たちと、進化した対策についてご紹介します。

 

倒木だけじゃない!山間部で起きる「生物被害」

1. リスやムササビによる「噛みつき」
彼らは伸び続ける歯を削るため、硬いケーブルを「歯固め」代わりにしてしまいます。強靭な歯でカバーを食い破り、中の光ファイバーごと噛み切る最も厄介なケースです。

2. 鳥(キツツキ・カラス)の「穴あけ」
キツツキが接続箱を木と間違えて巣穴を開けようとしたり、カラスが遊びで突いたりします。開いた穴から雨水が侵入し、故障の原因となります。

3. 小さな強敵「アリ」の侵入
ケーブル自体は食べませんが、接続部の隙間を埋める「防水ゴム」をかじって巣を作ります。そこから水が入ったり、密集することで機器をショートさせたりします。

4. クマゼミの「産卵」
枯れ木と間違えてケーブルに産卵管を突き刺し、中の線を傷つけます。現在は対策品が普及していますが、古いケーブルでは注意が必要です。

 

進化する「防衛策」:味ではなく“鎧”で守る

かつては「唐辛子成分」などで味をつけて撃退していましたが、現在はより確実な「物理的な防御」が主流です。

【対策1】HSケーブル(高強度)
外側の被覆を非常に硬い素材にしたもの。セミの針や鳥の爪が刺さらないよう改良されており、現在の標準的な仕様です。

【対策2】シースケーブル(ステンレス入り)
リスなどの強力な「噛む力」に対抗する最終兵器です。内側に「ステンレスの金属テープ」を巻き、鎧のようにガード。歯が全く立たない構造にしています。

【対策3】防護カバー
アリや鳥の被害が集中しやすい接続部分には、専用の硬質プロテクターを巻き付けて物理的に保護します。

 

山間部の通信トラブルの裏には、森の生き物たちの存在があるかもしれません。 自然と共存しながらインフラを守るため、ケーブルの技術も日々進化し続けています。