通販サイトやGoogleアカウントなどにログインしようとした時。 IDとパスワードを入れたのに、スマホに「6桁の認証コード」が届き、それを入力しないと進めない…。
「毎回これやるの?面倒くさいなあ」 そう思って、設定をオフにしようとしたことはありませんか?
ちょっと待ってください! その「面倒くさい作業」こそが、あなたの財産や個人情報をハッカーから守る、最後の、そして最強の砦(とりで)なのです。
パスワードは「家の鍵」一本だけと同じ
これまでの「IDとパスワード」だけの認証は、家の玄関に鍵を一本だけかけている状態でした。
もし、泥棒に合鍵(パスワード)を作られたり、どこかで鍵を落としたりしたら、誰でも簡単に家の中に侵入できてしまいます。
実際に、世界中では毎日のように「パスワードの流出事故」が起きています。
「自分は難しいパスワードにしているから大丈夫」と思っていても、利用しているサービス側から漏れてしまえば、防ぎようがありません。
パスワードとスマホ、2つの鍵で守る
そこで登場するのが「二段階認証(多要素認証)」です。
これは、「1. パスワード(あなたが知っていること)」に加えて、「2. スマホ(あなたが持っているもの)」で2つの確認を行う仕組みです。
銀行のATMを想像してみてください。
お金を下ろすには「キャッシュカード(持っているもの)」と「暗証番号(知っていること)」の両方が必要ですよね? たとえ暗証番号がバレても、カードそのものが手元になければ、犯人はお金を引き出せません。
ネットの世界も同じです。 もしハッカーがあなたのパスワードを盗んだとしても、あなたのスマホが手元になければログインできない。 これが、二段階認証が「最強」と言われる理由です。
もし、ログインしていないのに「通知」が届いたら?
二段階認証を設定していると、ある日突然、何もしていないのにスマホに「認証コード」が届くことがあるかもしれません。
これは、「誰かがあなたのパスワードを突破し、まさに今、侵入しようとしている瞬間」です。
通知が来たおかげで、犯人は最後の扉を開けずに立ち往生しています。
この通知が来たら、絶対に「承認」や「番号の入力」はせず、すぐにそのサービスのパスワードを変更してください。 二段階認証は、不正アクセスの「防波堤」であると同時に、攻撃を知らせてくれる「警報機」でもあるのです。
「二段階認証」は、デジタルの世界におけるシートベルトのようなものです。 少し窮屈に感じることもありますが、万が一の事故からあなたを守ってくれます。
「面倒だから」とオフにせず、安全にネットを活用していきましょう。